神崎川
こんにちは、がくんちのガクです。
今回は小学5年生の子供と妻とでキャニオニングをしに「神崎川(滋賀県)」を訪れました。
前回のキャニオニングの記事でも少し触れましたが、今回お世話になった「TAO ADVENTURE」さんとは以前にもやり取りがあって、神崎川は行ってみたいと思っていた場所でした。残念ながら当日は雨となってしまったのですがツアーの開催は可能との判断で、無事に参加することができ、素敵なキャニオニングツアーを満喫することができました。
前回のキャニオニングの記事はこちら👇

前回のみなかみ町では8歳だった娘も、今回は10歳となって大きな成長を見せてれました。娘の様子は父親にとっては驚きと喜びの連続で、それだけでも神崎川に行って良かったと思います。
今回の神崎川での様子はこちらの動画をご覧ください👇
キャニオニングツアーに参加
以前の記事でも触れましたが、キャニオニングは沢登とは逆に、沢を滑ったり飛び込んだりしながら下っていくアクティビティで、十分に下見がされて定番化したコースでガイドの綿密な安全管理のもと行われるものです。そこでガイドをお願いしたのは、神崎川に拠点を構える「TAO ADVENTURE」さんです。以前のみなかみ町でのキャニオニングのブログ記事を見られたスタッフの方から、ぜひ神崎川にも遊びに来てくださいとお声がけを頂いたのがきっかけで、いつか行ってみようと考えていました。ちょうど夏休みに東海地方の実家に寄ることになったため、滋賀県まで足を延ばしてみようとなったわけです。
(TAO ADVENTUREのリンクはこちら↓)

TAO ADVENTUREに到着
前日からの雨でツアー開催の可否が怪しい状況ではあったのですが、沢も落ち着いていて水が綺麗だったのと、雨のち曇りといった予報だったこともあり、無事に開催されることになりました。車を飛ばして神崎川へ向かう私たちは、Google mapのナビゲーションの気まぐれから、意味不明な恐怖の峠越えをすることになり、運転に疲弊した私と峠道に酔って今にも嘔吐しそうな妻、そして峠を越えたことなど知らずにぐっすりと眠りこけている娘の3人で、愛知県側から滋賀県の山林へと突き進んでいきました。国道を通って普通に行ける場所だったことを後で知り、Google mapにかすかな殺意を感じたものの、毎度のことなのですぐに忘れてしまうでしょう。
神崎川沿いはなだらかな広い舗装道路なので快適で、この道路からちょっと脇に入ったところにTAO ADVENTUREの基地があります。

道路の左脇にTAO ADVENTUREの基地(軽トラの位置)
到着後は受付を済ませて保険書類などに記入してから着替えをしました。キャニオニングの現地へはマイカーで向かうため、ウェットスーツ姿で運転することになります。この日の参加者は20人超で車が7~8台ほどだったため、全員が着替え終わるのを待って出発しました。
車で15分ほどだったと思うのですが、神崎川の支流の沢沿いをどんどん奥へと昇っていきます。未舗装ではないですが、補修が必要な路面がいくつかあり、さらに上流部には落石跡などがあって、ワイルドな雰囲気を醸し出しています。なかなか着かないなと思っていたら、ようやく先行するガイドさんの一人が車を脇に止めて、追従していたツアー客達の車に路肩への駐車を促しました。ここからは乗り合わせになるため、TAO ADVENTUREの車が何往復かしてツアー客達を沢への下降ポイントへと送ります。乗り合わせたのは大阪と京都の女性達で、滋賀が関西のアウトドア拠点と認知されている様子が感じられました。

乗り合わせで沢への下降地点へ向かう
透明な沢でキャニオニング(前半)
沢への下降地点に集まり、まずはツアー中の注意点の説明を受けてから歩き始めます。注意事項の一つ「虎に気をつけろ」を、最初に聞いた時の娘はまんまと騙されかけたようですよ(後で本人がそう言ってました)。10歳というのは、まだ疑うことから始めない純粋な年頃なのですね。
沢へ下る山道はそれほど厳しくはないものの、雨で濡れていてやや滑りやすい状態で気を使いました。登山慣れしている娘はひょいひょいと器用に歩きながら、これまたいつもの助けられ慣れた様子でガイドのお兄さんの手を借りながらするすると下降していきます。途中で水をかけてもらうと、これが冷たくて歩きで火照った体が引き締まります。

沢へ下る途中で水かけの儀式
目的の沢に到着すると、透きとおった美しい景色がありました。雨の増水を危惧していたのですが、そんな気配もなく、ただ穏やかに流れる透明な水があるばかりです。神崎川は奇跡の川とも呼ばれているようで、花崗岩のろ過作用によって雨が降っても濁らない(もしくはすぐに回復する)ということのようです。

到着した沢には透明な穏やかな流れが
キャニオニングを開始するとしばらくはゴーロ帯(岩がゴロゴロしている水域)をゆっくり流されてい行きます。この時点で体重100キロのガクはあちこちで川底に引っかかるので、流れているというよりはズリズリと足か手で這っているような感じでしたが、10歳の娘は綺麗に流れていきます。体重は自業自得なので仕方ありません。
ゴーロ帯を進む中で何か所かゴルジュ状の場所に出くわします。ゴルジュとは両側を岩に挟まれたような形状で、多くの場合、滝などの大きな落ち込みと深い淵を伴います。そしてそうした場所は、安全さえ確保できていればキャニオニングの恰好の材料になります。地形によってはスライダーになるし、そうでなければジャンプです。
ちなみにですが、水の落ち込み(滝を含む)というのは実は危険で、水量が多かったりすると渦で水面に上がれなかったり、泳いでも滝のほうへ引き戻されるなどのリスクが生まれます。もちろんジャンプも水中に岩が無いかなど、綿密な安全チェックを済まさないとコースとして設定できないでしょう。ガイドさん達はそういうことも見極めながらコースを開拓されていくんですね。私は沢登りをするのですが、知らないところを無邪気に下っていくなど恐ろしくてできません。絶対に個人でキャニオニングをしないでツアーに参加してくださいね。誰も自分たちでやろうとは考えないと思いますが、念のために注意喚起しておきます。
(TAO ADVENTUREのリンクはこちら↓)

【広告👇】キャニオニングには必ずガイドを付けてくださいね。水の遊びは安全管理があってこそです。
キャニオニング後半
さて、すべったり、飛んだり、沈んだりを繰り返しながら進んでいくと、大きなゴルジュにたどり着きました。そこには他のキャニオニングツアーの集団がいて、一通り遊んだ後のようでした。このゴルジュは色々と遊べる場所で、私達のツアーでは、右岸からのジャンプの後でジャンプ地点より上流の小滝の裏側に入ったり、そのまま淵に滑り落ちたりして、最後は左岸側からの大きなジャンプをしました。
小滝の裏側に入るのは初めてだったので、けっこうテンションが上がります。小滝から出るようにホイッスルで合図があるのですが、私の耳にはほとんど聞こえず、妻がなんとか聞き取って教えてくれました。3人同時に小滝から飛び出すのですが、頭からかぶる水流の力が強く、ワーワーと大騒ぎをしながらかろうじて這い出すといった感じです。家族3人が深い淵に滑り下りてからその淵を脱出していくというシチュエーションがシュールで楽しかったですよ。この遊びは楽しくて2回繰り返しました。

小滝の裏側へ入る(滝というほどでもないが水流は強い)

家族で淵から脱出するというシュールな状況が楽しい
そして最後の左岸からのジャンプですが、かなり高い場所からのジャンプなので心配だったのですが、十分に深い淵だったので私の体重でも無事に飛び降りることができました。次は娘の番です。さすがにこの高さは10歳女子にはどうかなと思って水の中から見守っていたのですが、覚悟を決めるまで30秒ほど固まった後に見事に飛び込みました。周りの応援にも助けられたのでしょう。いったい娘の身長の何倍あるんだという高さからのジャンプは圧巻で、下から見ていた私はちょっとゾクッとしましたよ。私の子なのでお姫様みたいには育たないのは分かってましたが、ここまでお転婆に育つとは…。

覚悟を決めた10歳女子の大ジャンプ
この後は緩やかな流れに乗って下っていき、ゴール地点に到着しました。このゴール地点では手を差し出すと魚が手をドクターフィッシュのように肌をついばむという不思議な体験をしました。魚はおそらくアブラハヤですが、そんな習性があるとは知りませんでした。娘も魚を捕まえたり逃がしたりを繰り返して楽しそうにしていましたよ。

アブラハヤの群れに囲まれるツアー参加者達
キャニオニングを終了し、それほど長くないなだらかな登りを経てマイカーを駐車した地点に戻ると、ガイドのお兄さんが各車毎に立ててくれた簡易テントで着替えをします。この時、TAO ADVENTUREの代表の丹野氏と会話したのですが、やっぱり私達が通った道(峠越え)ではなく普通に国道で来れるということだったので、帰りのナビは注意してセットしました。そしてこの地点から約15分先の「こんま亭」というタルト屋さん(神崎川から愛知県側へ下った方面)で最高のタルトが買えるという耳より情報も得ました。

最後は車に向かって登り返す
最後に
「こんま亭」でコーヒーでも飲んでと思っていたのですが、隣接のカフェは休業日だったのでタルトを持ち帰ることにしました。見るからに美味しそうなタルトを前に、各自1個では我慢できず2個づつ買いました。なかなかの金額でしたが、市街地ではないこの場所にこの金額設定で並ぶほどのお客さんが来ているというのが味の証明です。実際、戻ってから食べたタルトの美味しさといったら、期待を完全に上回る味でしたよ。
そんなわけで、この日は一家でキャニオニングツアーに参加して大いにはしゃぎました。この日に案内いただいたコースは、子供でも十二分に遊べる素晴らしい場所なので小学生にもお勧めです。親(妻と私)にとっては、娘の成長を見る機会にもなり、作成した動画とともに素晴らしい思い出を残すことができました。
動画はキャニオニングの一部始終と美味しいタルトを収録しているので、よかったら観てください。
それでは、またお会いしましょう。
ガク
★がくんち – Gaku’s Base★
【広告👇】キャニオニングツアーの掲載あり
お気軽にコメントください