【自由研究 小学3年生】夏休みはヒルの研究 (前編)

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夏休みの自由研究は「ヒルの研究」

こんにちは、がくんちガクです。

夏休みの宿題の代表格と言えば「夏休みの自由研究」ですね。毎年何をするか親子で頭を悩ませます。そんな小学3年生の娘が偶然思い立ったのがヒルの研究でした。

どうせやるなら本格的にフィールドワークにも行ってしまおうというわけで、サンプル数の多い「ヤマビル」を実際に観察対象とすることにしました。

登山に行くことが多い我が家ですが、ヤマビルについて深い知識があったわけでもなく、「何か得体のしれない吸血する怖い生物」という程度の認識で、少しの対策方法を知っているくらいでした。子供には「知らないことを想像だけで恐れない」ということを学んで欲しいと願った自由研究でもあります。

そんなわけで、今回のブログはヒルを題材とした経緯やフィールドワークの計画の様子を紹介したいと思います(フィールドワーク実施の様子は次回の記事)。

今年の自由研究は何にしようか?

毎年、夏休みが迫ってくると、今年の自由研究はどうしようか?と家族の会話が始まります。そして、自由研究を担当するのは、我が家では父親の仕事になっています。あくまでも自由研究なので、子供の自由な発想で考えて欲しいとは願うものの、現実的には難しいですよね。そこで我が家では、親の過度な関与のせいで「こなし仕事」にならないようにということだけを意識しています。

今までを振り返るとこんな感じです。

1年生

1年生の自由研究はルービックキューブでした。1面のみの揃え方を理解することをゴールとし(正確には完全1面という揃え方)、世の中に出ている手法を分類して、そのうちの一つの法則を学び、プレゼンテーションをまとめるということをしました。これは、パズルゲームのような遊びの中にも法則が存在することを認識し、それを整理して説明する一連の体験を目的としたものでしたが、1年生には内容が難しいので親の細かな指示が必要だったことは否めません。ちょっとハードル高かったかも。

2年生

2年生になると、学校のクラスで映画製作プロジェクトたるものを進めていたこともあって、家族旅行などの動画を自分で録って編集し、YouTubeに公開してみるという一連のワークフローを経験してもらうことで、学校での取り組みにプラスになるよう意識しました。作業の流れや感想を動画(成果物)と共に発表するということをやってみたのですが、編集作業の大変さに面食らった娘が、「将来なりたい職業」リストから子供に人気の職業「YouTuber」を抹消したことをよく覚えています。

2年生の「動画制作の自由研究」についてはこちらの記事へ⇩

【動画制作】娘が夏休みの自由研究として制作したYoutube動画の話

3年生

そして3年生の夏(今年)。実は古くからの友人で北アルプスのとある山小屋の番頭(小屋番)をしている人がいて、その友人に娘の山小屋のお仕事体験(要は大人が出かけている間の子守り)を快諾頂いていた関係で、山小屋の1日をレポートするという自由研究が当初のアイデアでした。娘も夏休みに入る前からこの山小屋体験を楽しみにしており、山小屋の動画を撮ってプレゼンテーションを用意するなどのイメージをしていたようです。

ところが、北アルプスの前に体力トレーニングの一環で訪れた秩父の武甲山で、偶然「ヤマビル」と「クガビル」に遭遇し、その衝撃的な様相に心奪われてしまったのです。帰りの車では、タブレットでヒルの画像を検索して「キモッ! キモッ!」と大騒ぎです。「そんなに気になるなら、自由研究はヒルにしたら?」と半分冗談で言ってみたところ、「やる‼」と強い返事。興味が向く方向に後押ししてあげるのが自由研究の正しい姿と思う私は、全面協力を約束しました。

とは言っても山小屋体験しながらの動画は撮りたいとらしく、学校へ提出するレポートをヒルの研究に絞るというわけです(山小屋編もそのうちご紹介します)。

まずは座学から

ヒルの研究をするという時点で、フィールドワークまで行くという漠然とした方向性はあったのですが、まずはヒルという生物を頭で理解する必要があります。すくなくとも山で2種類のヒルを目撃し、その後の画像検索でも様々な種類を見ていた娘にとっては、なおのこと情報整理をしておく必要があります。

まずは親がヒルの生物学上の分類などの正しい情報をある程度理解し、ネット上でヒルの紹介記事を色々と読んだうえで、小学3年生が咀嚼可能な丁度良いレベル感で、情報の再構築をしてあげないと始まりません。

今回の娘のレポート

そこで日本国内の種に絞って代表的(特徴的)なものを抽出し、分かりやすい区分(陸生 vs 水生や吸血 vs 非吸血など)でマトリックス化する工夫をしました。そして抽出化した典型種については、その特徴(食べ物や生息域)の紹介もします。

ネットで落としてきた画像を、写真として現像し再掲(というかスケッチブックに貼るので再掲とは言わないですかね)するかたちで、各紹介ページを作りました。

情報を構造化した後は、娘にアドバイスをしながら自分自身で作図したり写真を張ったりしてもらい、娘のイメージ脳を刺激するように努めながら、ちゃんと理解して作成しているかに気を配りました。

少しでもキモいヒルがが可愛くなるようにと、キラキラのデコレーション用シールなんかを貼って可愛いヒルの絵を描いていましたよ。出来上がりの絵はなんかシュールでしたけどね。

座学だけでもヒルを勉強した感はあったのですが、やっぱり「リアル」にしないといけませんよね。フィールドワークでは、娘を精神面でも衛生面でも守り切る必要があり、それは「おとうさんマン」の仕事です。

フィールドワークの計画: 情報収集

東京からアクセスしやすく、もっともフィールドワークがしやすい対象は、考えるまでもなくヤマビルだろうと思いました。そしてヤマビルを深く理解するために、三重県の子どもヤマビル研究会https://ameblo.jp/hiruken2bcqwd5y/)が手掛けた、「ヒルは木から落ちてこない」という本を参考にしました。

ヒルは木から落ちてこない(樋口 大良 (著), 子どもヤマビル研究会 (著) / 山と渓谷社)

娘にはまだ読めないので、父親がサッと読んだうえで、山の経験と合わせて場所の特定やフィールドワークの方法を考えます。本で得た知識は随時娘との会話の中に盛り込んで、気が付いたらヤマビルに詳しくなっているように働きかけていきました。

それにしてもこの本は素晴らしい内容で、子を持つ親なら共感できる部分が沢山あるうえ、文中に描かれた子供たちの姿に感銘すら受けました。

フィールドワークの計画: ヤビツ峠に決定

登山の経験から、神奈川県の丹沢エリアでヒル被害が深刻化しているということは、以前から認識しており、まずは丹沢エリアということまでは確定と思っていました。しかし、今回は登山ではないため、丹沢の中でも特にアクセスが良くヒルが多い場所はどこだろうかと思案していました。

そこで偶然見つけたのがヤビツ峠のレストハウスのオーナーが募っていたクラウドファンディング。それは、三重県の子どもヤマビル研究会をヤビツ峠に招いて、神奈川県の秦野市の小学生達と合同でヤマビル採取のフィールドワークを行うというもので、その旅費や宿泊費を援助して欲しいという内容でした。(記事を書いている23年8月28日時点で同募集は目標達成済みになっています)

本を読んで感銘を受けたばかりの私には、自由研究を進める愛娘の姿と、子どもヤマビル研究会や秦野市の小学生の姿とが被って見えてしまい、少額でしたが寄付の申し出にサインアップ。その際、娘の自由研究の話も加えた応援メッセージを残しました。後日、レストハウスのオーナーからのお礼のメッセージと共に、ヤビツ峠にも起こしくださいという一言が添えられており、それを見てヤビツ峠は確かにアクセス面でもヒルの多さの面でもありだなと思い立ったわけです。

参考:フィールドワーク後に記載したレポートの様子
 

長くなってきたので、この辺りで切りたいと思います。次回はヤビツ峠に赴いて、フィールドワークを行った様子を、動画と文章で紹介します。

👆 次回の記事(後編)

ガク

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